悩む寝る時の冷房設定温度
ここ最近の夏の状況はどんどん過酷になってきています
とにかく暑い時はものすごく暑い。昔の暑さとは着実に違ってきています。 私たちの住んでいる日本は高温だけでなく、多湿でもあるため、カラっとした暑さではなく、健康上にも辛い高温多湿であることも問題となっています。 ほんの少し前までは冷房というと贅沢であり、身体を冷やすので良くないものと言われてきました。 しかし、現在の日本では熱中症のリスクも高い高温多湿の状況を軽くするためには冷房は今必需品。 これからの時代は日中の気温が高くなるだけでなく、ヒートアイランド現象により特に人工的な構造物がある都市などは夜も気温が下がらず、熱がこもった状態となるため、寝苦しさはますばかりです。 そのためこれからの日本にとって冷房はなくてはならない大切な電化製品なのです。 特に高齢化社会となり、自分自身で出来るだけ動かなくてはならない、健康年齢を高めなくてはならない世代の方は少しでも自分の身体の負担を軽くして過ごすという事は大切。 冷房はもったいないとは思わず、扇風機と同じ必需品と考えてお部屋には必ず設置しておき、上手に活用ことが大切です。 特に一日の疲れを取り、自分自身の身体を休める睡眠時間というのは快適な温度でぐっすりと休みたいもの。 夜暑い熱帯夜となると寝苦しさでぐっすりと眠れず、疲労が蓄積され、免疫力が低下し、体調を悪くしてしまう危険性があります。 冷房にお金がかかるからと寝る時に我慢してしまい、身体を壊して病院通いとなってしまっては元も子もありません。 夏はレジャーを1つ少なくしてでも、洋服代を抑えても、異常な暑さから身体を守り、健康維持と快適な睡眠のためにはエアコンを上手に活用したほうが賢いと言えます。 健康はお金で買えるものではありません。総合的に見て何が一番身体によい事なのか、自分の健康を守るためには何が大切なのかを考えるようにしましょう。 ただし、冷房の設定温度というのは重要。冷えすぎも身体には良いものではありません。今回は寝る時の冷房の快適な設定温度についてお話しましょう。
熱帯夜の快適な睡眠のためにはつけっぱなしが良い?タイマーが良い?
寝る時に冷房をかけて寝るのはとても快適ですよね。しかし問題なのは設定温度とタイマー機能を使用すべきか、つけっぱなしにして寝るかということ。 殆どの方は経済的な面と冷やし過ぎを考え、眠ってから2?3時間後ぐらいにエアコン冷房が止まる設定にされている方が多いです。 しかし、熱帯夜の時にはこのタイマー設定は安眠を妨げ、熱中症になる危険もあるので注意が必要です。 何故なら熱帯夜の時はエアコンのタイマーが切れてしまうと室内というのは窓もすべて閉めた状態ですのですでにエアコンが切れた途端急激に部屋の温度は上昇してしまいます。 住宅自体も熱がこもっているせいもあり、2?3時間の設定ではまたすぐに部屋は暑くなってしまいます。 せっかく冷えた室内が安眠領域を超えた29度以上を超えると寝苦しく目覚めてしまい、またエアコン冷房を再度つけて冷えるまでに時間がかかります。 という事は安眠を妨害されるだけでなく、エアコン冷房は暑い部屋から涼しくなるまでが一番電気代がかかるため、電気代も余分にかかることになります。 さらに危険なのはエアコン冷房タイマーが途中で切れ、閉めっきりの暑いままある程度まで寝入ってしまった場合、目覚めた時には夜間熱中症になってしまっている危険もあります。 寝ている時というのは想像以上に汗をかきますので熱帯夜の時は特に夜間熱中症には注意が必要です。 最近の夜の暑さというのは思った以上に暑いと言えます。 夕方天気予報を見て、夜熱帯夜であるという予報が出た日は朝までエアコンはつけっぱなしにしておくのが安眠の為にも、熱中症を防ぐためにもおすすめです。 寝る30分程前から部屋を冷やし、布団に入ったら27?28度設定にし、つけっぱなしにして眠りましょう。朝途中で目覚めた時に寒いようであれば消しましょう。
熱帯夜ではない時は朝目覚める1時間前に切れるタイマーセットがおすすめ
熱帯夜ではないけどエアコンなしで寝るのは辛い。そんな時は夜寝る時の設定温度は27?28度弱にし、朝目覚める1時間前に切れるようタイマーセットしましょう。 起きる1時間前に切れるのであれば、朝涼しければそのまま目覚めずに眠ることが出来ますし、暑くて起きてしまってもある程度ぐっすり寝た後なので多少窓を開けたり、扇風機に切り替えたりしてから再度寝れば問題ありません。
冷房で寝る時の注意
冷房をつけて寝る際には気を付けなくてはならない点があります。
直接身体に風が当たらないようにする
冷房をつけっぱなしにして寝ると朝目覚めた時に身体がだるい。 そう感じた方は直接身体に冷風が当たっている可能性があります。寝る時には直接風が当たらないように風向きなどを確認してから寝るようにしましょう。 また、寝冷えをしないよう肩やお腹を出して寝るのは避けましょう。 出来るだけパジャマを着て寝るようにしましょう。
水分を必ず用意しておくこと
寝る時というのは冷房をしていても汗をかきます。水分を必ず枕元に用意をして寝るようにしましょう。寝る前と起きたてに水分を摂取することも大切です。 人間は水分が少なくなると血液がドロドロになり、心臓や脳に負担がかかる場合があります。夏場は特に脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるので必ず水分は摂るようにしましょう。
フィルターのほこりはこまめに掃除をする
エアコンのフィルター掃除はこまめに行うようにしましょう。あまりホコリが詰まってしまうと冷えないだけでなく、電気代が余分にかかる原因にもなります。
あまり低めの設定温度にしすぎないこと
寝る時の設定温度は27?28度が理想的。あまり冷えすぎてしまうと風邪を引きやすくし、頭痛や代謝が悪くなるなどの原因になります。それでも暑いという方は頭に保冷枕などをすると快適に眠れます。 また、扇風機やサーキュレーターを上手に活用し、室内の吸気を動かすようにすると体感温度を下げることが出来ます。
赤ちゃんや小さなお子様が入る家庭は家族で寝る事
夏場は赤ちゃんや小さなお子様が入る家庭では冷房の管理は親がしっかりと行う事。 部屋は別にせず、出来るだけ一緒に寝るようにしましょう。 両親の間に寝かせると何かと安心。窓の近くだと音が気になり、寝付けない心配がありますし、朝起きた時に直射日光を浴びて熱中症になる場合もあります。 暑いと寝返りで大きく動き、頭をぶつけるといったことも防ぐことができます。 また、子供は大人以上に汗をかきます。 寝るときは汗を良く吸うタオルを用意しておきましょう。 部屋の照明は出来るだけ暗くし、暗く静かな環境にするとよいでしょう。 小さな子供や赤ちゃんは自分の意志で水分補給というのは出来ません。こまめに水分補給を心掛けてあげましょう。 赤ちゃんや小さなお子様が入る家庭は寝る部屋には必ず温度計・湿度計を置きましょう。 冷房の設定温度に頼り過ぎていても、赤ちゃんや小さな子供がいる場所の温度が何度になっているかが問題となります。 暑すぎても冷えすぎても良くありません。こまめにチェックをし、27?28度になっていることを確認しましょう。 また、熱帯夜は冷房をつけていても赤ちゃんや小さな子は布団をかぶってしまったりすると熱中症となる危険性があります。 様子や変化をこまめに確認するよう、夫婦で協力し合って見守りましょう。 汗を大量に書いていたリ顔が赤い、呼吸が苦しそう、おしっこが少ない、ぐったりしているといった場合は熱中症の可能性があります。 少しでも様子がおかしいと思ったら早めに病院に行き、診断を受けましょう。 エアコンを使わずに昔ながらの風鈴など、夏の涼を楽しむ方法を試してみても涼し気で良いですよ。