布団のお手入れと選び方

加齢臭に効果的!?ファブリーズで臭いが消える

布団が臭い?それは加齢臭かもしれません

日常生活を送っていると、私たち人の体は腸や呼吸、血液や汗などから揮発性のガスを生成します。 これは生体ガスとよばれるもので、食べたものの消化やエネルギーの代謝の際に体の中で要らない物が気体として排出されていくのです。 特に皮膚から発する生体ガスを皮膚ガスといい、これは嗅覚によって体臭として知覚されます。 体臭は人それぞれ特徴を持っているものです。 その中でも中高年の男女を中心に独特の匂い物質を放っていて、時としては不快な匂いとして感知されているものが、俗称として加齢臭と呼ばれています。 「自分は加齢臭がするかも」「まわりのおじさんの臭いが気になる」など加齢臭に悩みを持たれる方も多いですね。 布団のニオイを嗅いでみると、加齢臭のニオイが気になるというあなた、そんな臭いへの対策方法をお話しします。

年を重ねるごとに変化する体臭

加齢臭の研究は洗剤に使う香料の分野から進歩して行きました。 大手洗剤メーカーはかつて2-ノナネールという物質が加齢によって体内に増えることを発見し、「年齢を重ねることで体臭は変化していく」というイメージが2000年代ごろから確立されるようになりました。 一般的に加齢臭30代から50代の男性の特徴と考えられがちですが、女性にも認められることが分かっています。 年齢による体臭の変化を例えると、ろうそく、チーズ、ビール、古本などに近いといいます。 これらの物が発している匂い物質と同じもの、あるいは生成が近いものが体内で構成されてしまうからなのですね。 ノナネールは不飽和アルデヒドの1種で、ビールや蕎麦などに多く含まれ脂っこく青臭い匂いを周囲に放つのを特徴としています。 脂っこい匂いは加齢臭の代表的な例とも言えますから、ノナネールに対応する洗剤の研究が進められるようになったのです。 ですが最近では40代男性の体臭を調べた結果、皮膚ガスを構成している主成分がノナネールではないことが確認されました。 そこでこれらの年齢性別に該当する方の体臭は俗に「おやじ臭」などと言われて区別されるようになっています。 ともかくも年齢を重ねて体調や腸内環境が変化していくにつれて、人の体臭は変化し時に周囲の人に不快な思いをさせてしまうと言うことになります。 そこで加齢臭に対する対処法が、洗剤や化粧品に含まれる香料の開発によって取り組まれるようになっていきました。

寝ているときの加齢臭対策の方法

加齢臭の対策には洗剤や香料を使うことが広く流通していますが、基本は体を清潔に保って皮膚ガスがあまり発生しないようにすることが重要です。 そのためこまめに汗の管理をしたり服を着替えたり、歯磨きで口臭対策をしたりマウスウォッシュを使うなどの方法も効果的です。 しかし加齢臭は人体そのものから発生するだけでなく、その人が使った衣類や布団、枕などに付着してしまうこともあります。 衣類は洗濯すれば臭いを除去することができますが、布団カバーや枕を毎日洗濯するのは大変な手間ですね。 そこで開発されたのが「P&G」のファブリーズフォーメンです。 ファブリーズは空気中や布などについた匂いの原因物質に散布することによって、悪臭の原因を包み込んで周囲に匂いが蔓延することを防いでくれる、スプレータイプの除菌消臭剤です。 トウモロコシから抽出されたシクロデキストリンという物質が利用されています。 シクロデキストリンは環状構造になっているブドウ糖の一種で、油に親しむ成分と水に親しむ成分を同時に持っています。 このためまず親油性分で匂いや汚れの原因となる油脂や油分を吸着し、更に親水性分が水と馴染むことによって取り込んだ汚れをスムーズに押し流す効能があるのです。 こうした相反する2つの性質を持っているブドウ糖は、洗濯洗剤に利用されてきました。 消臭剤分野に進出したものが、ファブリーズなのですね。 またファブリーズの成分には汚れを落とすだけでなく、除菌効果も認められています。 これを布団カバーや枕に散布しておくと、悪臭の原因となるカビの繁殖を防ぐ効果もあり、毎日洗濯したような快適な寝具で就寝することができるのです。 ファブリーズは主にタバコや焼肉の煙、ペットの匂いや汗など生活臭の原因となる物質に作用する物でしたが、フォーメンでは更に進化して男性の加齢臭に特化したものとなっています。 なぜ加齢臭にもしっかり対応できるのかと言うと、従来のファブリーズシリーズの製品よりも消臭成分を多く配合した構造になっているからです。 従来品と比較したところ、ファブリーズフォーメンでは一般的に不快な匂いとされるニンニクやたばこの匂いを除去する効果があると同時に、更に強い腐敗臭や魚介臭なども防ぐことが証明されたのです。 そのため年齢を重ねた方の独特の体臭にもしっかりと効果があるのですね。 ご家族の加齢臭にお悩みの方は、布団だけでなく、毎日着る衣類やパジャマなどに使うと高い効果を得ることができるでしょう。

ファブリーズの使い方

しかし注意点もあります。 加齢臭対策には体を清潔に保つことが一番重要なのだと述べました。 匂いの原因物質は体や服に付着しているもので、洗濯、洗浄することでしか完全に取り除くことは出来ません。 ファブリーズの様な消臭スプレーは匂いを発している物質が飛散することを防いでくれるもので、効果は実は一時的なものなのです。 毎日利用していれば効果は持続していきますが、根本的に消臭するためにはやはり洗濯やクリーニングに頼るのが一番と言えるでしょう。 またファブリーズは気体ではなく液体です。 霧状に散布する仕組みになっていますが、効果が高くなるようにとあまりにもたくさん散布してしまうと、布団を濡らす事になってしまい、その部分の湿度が高くなってしまいます。 湿気はカビが最も好むものです。 特に雨の日など湿気が飛びにくい状態で散布の量を増やしてしまうと、布団はいつまでも湿った状態になりそこからカビが繁殖してしまいます。 そのため匂いが取れるどころか、余計に臭くなったという報国もあるのです。 また逆に散布する量が少ないために効果が感じられないという場合もあります。 布に散布する場合には繊維の奥にまで届くように、適切な量を吹き付けるようにしなくてはなりません。 ファブリーズを効果的に使うには適切な利用方法を知っておくことが重要です。 まずファブリーズを使ったとは速やかに乾かせる状態にしておくことです。 理想は布団などにファブリーズを散布したあとは、天日干しにすることです。 こうすることで余計な水分が蒸発するのを促してくれて、カビが蔓延するのを抑止できます。 反対に寝る前に使用すると、湿った布団に寝なくてはいけないので絶対に避けるべきです。 雨の日に利用する場合には、乾燥機などを使うといいですね。 ファブリーズをした後の布団は、すぐに押し入れにしまうのではなく、しばらく風通しのいいとことに置いて湿り気が取れるのを待ちます。 こうすることによって布団についた加齢臭の原因物質をブロックする力が強くなるのです。

最後に

企業努力によってファブリーズの加齢臭に対する対応力は日々高まっていっています。 しかしそれは加齢臭を発する人の数が増加していると言うことにもつながります。 体臭の変化は病気や体質の変化の徴候であることもあるのです。 消臭するだけでは本当に問題を解決したことにはなりません。 年齢を重ねるほど、食生活の調整や身だしなみのチェック、入浴中の体の洗い方に気をつけることが必要になります。 脂っこい食事のとり過ぎやタバコの吸い過ぎについて心当たりのある方は、その習慣を改めて行きましょう。 その上でファブリーズを使えば、加齢臭に対してより高い消臭効果を得ることができるでしょう。 匂いは日常と深く関わっている事ですから、ファブリーズを取り入れることが生活環境の変化にもつながるといいですね。

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